|
 |
 |
2004/08/28
XTERRAチャンピオンシップ奥日光丸沼大会 |
 |
8月28日、新生XTERRA Japan Championship が開催された。スタート13時の直前、1400mの山の中にある美しい湖「丸沼」に、濃い霧が流れ込んでくる。あっという間に折り返しブイが見えなくなるハプニング。これから行われるレースが大自然の中で開催されることをあらためて実感させられる。
安全を考慮し、スイムコースが1周約400mを2周回に短縮され、レースが時間通りスタート。気温からか実際の水温以上に冷たく感じる中、121名のXTERRAアスリーツと9チームのリレーが丸沼に飛び込んでいく。その中にはトライアスロン、シドニーオリンピック代表の福井英郎や、MTBの元世界選手権代表大原満、XTERRAオーストラリア選手権2位のアンドリュー・スティール(AUS)、日本を代表するXTERRAアスリート湯本優、03年XTERRA世界選手権2位ジェイミー・ウイットモア(USA)などのエリートアスリーツから、聴力障害がありながら挑戦する高野姉妹、15歳の中学生から57歳の男性まで幅広い選手が含まれている。
スタート直後から飛び出したのはやはり福井英郎。得意のスイムでMTBの分まで稼いでおこうという作戦だ。信じられぬ速さでBikeに移った彼はあっという間にトレイルに消えていった。2位の選手が来るまで1分20秒という時間が経過。2分40秒ほど送れて6位集団のコートニー(USA)、ジェイミー、湯本がバイクに移る。大原は10分遅れの80位前後と予想以上に出遅れた。
1周25mのMTBでは湯本が好調、直前までレース出場を懸念していた彼だが、やはりスタートすると日本の第一人者。調整不足などまるで感じさせない。その後ろから追い続けるのはコートニー。MTBフリーライド出身の彼の技術はおそらく出場選手の中で屈指だけに、このようなテクニカルなコースを器用にこなしていく。ただ福井も粘りの走りを見せ、アドバンテージを少しずつしか失っていない。女子ではジェイミーが男子顔負けの走りを見せ、早々に一人旅を決め込んだ。
1周4kmを2周するランは前半湖岸のガレ場、中盤は激のぼりと原生林のトレイル、最後は走りやすい舗装路というバリエーションに富んだコース。そのランに入り、福井の楽々逃げ切りかと思われたが、1周目終了時に湯本が追い上げ1分20秒差となる。また大原も好調でさらに順位を上げているようだ。ランが苦手だったコートニーも粘りのランを見せ、順位をキープしている。
スタートから1時間46分、2周目に入り地力を見せた福井が湯本を突き放し、フィニッシュに姿を見せる。レース前に「日本チャンピオンになってマウイに行くんです」と語っていた彼が夢を一つ実現した瞬間だった。彼の高い身体的能力は誰もが認めるところだが、MTB技術も伴ってきただけに、世界選手権(マウイ)での走りに期待したい。2位は予想以上の走りを見せた湯本。MTBはともかく、ランでこれだけ走れるとは誰が想像しただろう。「現在は休養期間です」なんてまだ絞れていない身体で笑う彼。ベストシェイプで福井と対決するマウイが楽しみだ。3位にはコートニー、年々速くなっていく彼はどこまで進化するのか。4位はXTERRA常連、伊藤功顕が安定した走りを見せ入賞。そしてなんと5位に入ったのは大原。ランスプリットでラップをたたき出し、陸に上がってからは無敵なところを見せた。スイムが改善されれば、今後XTERRA界に楽しみな存在である。女子優勝はもちろんジェイミー。終始素晴らしいパフォーマンスで、総合でも6位に食い込む強さを見せた。これがワールドクラスの実力か。各地のレースで勝ちまくっている彼女は今年こそ世界チャンピオンに挑む。
エイジグルーパーのトップは小室篤哉。XTERRA経験の長いところを見せ安定したレースを展開した。15歳の斉藤響は、同世代では敵なしの選手だが、このコースには苦戦させられた。バイク途中で痛めた足を引きずりながらのランは厳しく長かっただろう。高野姉妹は長い時間をコースで過ごし、素敵な笑顔でフィニッシュ。制限時間の5時間ぎりぎりで楢原、佐藤が環湖荘前の広場に帰ってきた頃には、フィニッシュ付近はトーチでライトアップされ、多くの仲間が2人を迎えXTERRA JAPANはピークを迎えた。 |
|
 |
 |
|