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2007 XTERRA JAPAN チャンピオンシップin丸沼 リポート


記録的な猛暑日が続く今年の日本で、今なお気温が25度を上回ることのない場所がある。しかも首都圏から日帰りのアクセス可能な場所にあり、古き良き時代の日本のたたずまいを保っている。 
群馬県片品村の丸沼、そうXTERRA JAPANチャンピオンシップ開催地である。 この地に今年も多くのアスリートが集結しこの大自然を満喫した。 一年のうちこの日だけ開放される秘境のアソビ場。 今年で4度目を数えるこの大会だが、リピート率が異常に高いのはこのロケーションによるところも少なからずあるようである。 今大会は通常距離のチャンピオンシップ、初心者向けのキッズ&ライトに加え、デュアスロンを併設。 泳ぎの苦手なアスリートへの壁を取り去ったカテゴリーも増えたことも手伝って、過去最大の参加者が集った。

有力選手として、世界上位ランカーのニコ・フィッツマイヤー選手(ドイツ)やジェイソン・チョーカー(オーストラリア)、おなじみのコートニー・カーディナス選手(アメリカ)、そして女子選手では前週のユタのレースで優勝して絶好調の元世界チャンピオンジェイミー・ウィットモア選手(アメリカ)が招待選手として来日した。 迎え撃つ日本勢は昨年度の日本チャンピオンの高橋泰夫選手を筆頭に、ことしからエクステラ挑戦を始めていきなり滋賀デュアスロンチャンピオンを獲った小笠原崇裕選手、一年間の休業から復帰した元日本チャンピオンの湯本優選手と強豪が顔をそろえた。

レース当日、澄み渡るブルースカイに彩られた丸沼の中に選手達は一斉スタート。 普段、波ひとつたつことのない静かな水面を200名近くの選手が切り裂いていく。 トップでスイムアップして来たのはエイジグルーパーの周藤大選手。 遅れること数秒で、ニコ・フィッツマイヤーが続く。 以下、ジェイソン、コートニー、湯本、小笠原、女子トップのジェイミーと招待選手次々とバイクとランジションに駆け込んでいく。 スイム苦手な高橋が若干、間を空けてフィニッシュしたのが後の展開がどう影響するのかが興味あるところだった。 

MTBコースを前日に試走したニコは“こんなコースは初めてだ。 まるでジャングルの中を走ってるみたいだった。 ヨーロッパでも南米でも世界中のコースを経験したが、間違いなくここのコースが世界一テクニカル。 難易度が図抜けているよ。 ここに比べたらマウイのバイクコースなんて簡単すぎるね。”と。 そのほかの招待選手も丸沼のMTBコースの難しさは異口同音に評しており、今年もMTBのコース攻略が肝となることは間違いなかった。 そのMTBでニコは序盤で簡単にトップを奪い後続を引き離していく。 はじめてのコースでも順応の速さはやはり世界トップクラスでありそのまま2位に大差をつけてバイクフィニッシュ。 ランへと向かう。 

昨年のトレイルランコースとは逆周りになった今年のコース。 こちらもMTBで疲れた体にはタフなコースに変わりはなく、トップを走るニコも時折つらい表情をみせる。 しかしながらドイツ人特有の長くしなやかな手足を豪快にに振り出しながら、ぐいぐいと前へと体を運んでいく。 最終的にはランをラップ2位の速さで走りぬけ初優勝のゲートをくぐった。 フィニッシュ後でも「MTBコースがタフだった。 でも楽しいコースだったよ! 今度はヨーロッパの友達も連れてまた挑戦してみたいね。」と早くも再挑戦の表明もしていた。 

その後方の2位争いは熾烈を極めた。 MTBのU-23チャンピオンの小笠原選手はバイクパートで前を行く選手を次々とパスして行きバイクフィニッシュ直前で前を行く2位湯本選手をパス。 その後湯本選手は引き離すことに成功したが、どうも足色が悪い。 やはり、バイク後のランニングでは疲労の蓄積があるためかペースが思うように上がらない。 そのうちにランパートに移り一人だけ異次元の速さで猛追する一人の選手がいた。 昨年のチャンピオン高橋選手だ。 ラン2週目に入るとまもなく前を行く湯本選手を捕らえさらに強烈な速さで2位を追いかける。 残り500Mの湖畔のガレ場セクションではその差は約100メートル弱まで縮んでいた。 そのスピード差は2位を行く小笠原をとらえんとする勢いだ。 しかし、ゴール直前で小笠原選手もこれに気づきラストスパート。 約10秒まで縮まりそのままの順位でフィニッシュとなり、小笠原選手の日本チャンピオンが決定した。 3位にはランラップ1位をマークしながら、わずかな差でチャンピオンを逃した高橋選手、4位には後半疲れた湯本が入った。

女子のレースはほぼジェイミーの独壇場だった。 “今回は楽しみに来ただけよ” と言う彼女。 ライバル不在の中、MTB終盤にバイクシューズが壊れるアクシデントがありながらも、大好きな丸沼のコースを攻め抜き総合でも5位に入る速さを見せた。

リレー部門では初出場のメンバーを含むチーム+がスイム、バイクと他を寄せつけず圧勝。 特にMTBの速さは特筆すべきものでエイジグループ全体でも5位相当という高いパフォーマンスを見せつけた。

今回初開催のデュアスロン部門ではこちらもMTBが抜群に速かった宮田敬一選手が優勝。 2位には役30分の差をつけた。 

またキッズ部門では小学6年生の小笠原鯨太クンが星野龍二クンをわずか1秒の差で抑えて優勝。 ライトの部門でも十分通用するタイムでの堂々の勝利だった。 ライトの男子部門では田邊正弘選手が優勝。 女子では小笠原友紀選手がキッズ部門とあわせて親子優勝となった。

レース終了後は恒例のビッグパーティ&ライブショーがはじまる。 アワードもその合間を縫って開かれ、各クラスの表彰とMCの軽妙なトークが会場を盛り上げ、トッププロからエンジョイ派の参加者まで、皆一緒になって丸沼の夜を満喫した。 ドライな空気と涼しく快適な気候。 真夏のレースでこれほど快適に過ごせるところもほかにはないであろう。 アクセスの悪さは秘境へ行くための気持ちを準備するための必要な時間であると、一度でも参加した人はわかるだろう。 未体験のかたは来年ぜひこの地でエクステラのレースとこの空間という別世界に身を置いてみてはいかがだろう?

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