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2007 XTERRA SAIPAN CHAMPIONSHIP REPORT

2007.3.17(土)

by Yoko
スイス勢 オリビエ・マルソー及びレナータ ブッシャーが‘07XTERRAサイパン制す。

ピーカン。古い言葉かも知れないが、この日のサイパン島の空は雲ひとつない青空。紛れもなくピーカンの空であった。今年6年目を迎えたXTERRAサイパン。年々選手の国際幅も広がり、今年は13カ国(日本、香港、中国、シンガポール、フランス、チェコ共和国、ロシア、エストニア、オーストラリア、カナダ、スイス、イギリス、そしてアメリカ)から約180名の選手が“クラウン・ジュエリー”と名のつくユニークで美しく、そしてタフなコースのXTERRAサイパンへ集まった。この大会は2つのカテゴリーから成り、チャンピオンシップ カテゴリーは、スイム1.5km、マウンテンバイク30km、ジャングルラン12km、そしてその半分の距離のスポーツ カテゴリーは、スイム750m、マウンテンバイク20km、トレイルラン5kmで構成されている。朝8時前、腕にボディーナンバーを刻印された選手らが、スタート地点であるサイパン島で一番美しいマイクロ・ビーチに勢揃いした。

今年のレースの見所は、プロ女子。スイムの強い選手がXTERRAサイパン過去2回優勝経験をもつMTBスペシャリストのレナータ ブッシャーからどこまで逃げきれるか。果たしてブッシャーは強豪スイマー達を制することが出来るのか? またプロ男子のレースもオリビエ マルソーの連勝を今年のプロ勢はストップすることが出来るのか? 例年になく見応えのあるレースになりそうだ。

午前8時、約160名のチャンピオンシップ出場選手が号砲とともにスタートした。昨日まで雨、風を伴った天気が続き幾分涼しかったが、今日は朝から日差しが痛いほど暑い。気温はすでに27℃に達している。これから更に暑くなることは間違いない。スイム1.5kをトップで上がってきたのは、イギリスのオリンピック・トライアスリート ジュリー ディベンス。ディベンスは過去4回のXTERRA参戦の内、3度男子選手を差し抑えトップでスイムをフィニッシュしている。今回はあのオリビエ マルソーを背後に従えてトップで上がってきた。すばやくトランジッションを終えMTBに入っていったが、MTBに入ってからすぐにマルソーが首位を独占した。XTERRAサイパン4年連勝しているオリビエ マルソー(スイス)、スイムはディベンスに首位を許したが、もうレディーファーストは終わり。MTBからはいつもの定位置に就いた。

スイムを総合24位で終えたレナータ ブッシャー(スイス)は女子首位のディベンスから8分近く差があった。その8分間の距離には日本から出場のプロ女子選手4名、サイパン過去2度優勝のジェイミー ウィットモア(USA)、そして同郷で昨年Xterraワールド・チャンピオンシップ2位に入ったシボル マターがいる。果たして残り42kmマウンテンバイクとランの間に上記選手達に追いつき、交わすスタミナとスキルがブッシャーにあるのだろうか? この8分の差は彼女にとって“十分”なのか“少ない”のか、MTBが始まってみなければ分らないはずだ。

プロ女子のレースが緊迫して進む中、プロ男子のレースはマルソーがサイパン島最高峰のMt.タポチョをMTBで悠々とクルージングしていた。バイクのメカトラブルにも見舞われず、4年目の首位を確実なものにしている。バイク・スプリット2位でMTBを終えたマルソーは早くもランに突入。MTBスペシャリストのサム ガードナー(イギリス)がマルソーを猛追したがスイムでの差が響き、マルソーの背中さえ捉えることが出来なかった。マルソーは過去3年間で学習したジャングル走りを生かし、今年も並外れたランスプリット(1位)で貫禄優勝を飾った。そして自己の持つ2004年の記録を6分上回る2:27:16で大会記録を樹立した。2位のガードナーは、MTBでスプリット1位と大健闘を果たしたものの、マルソーに10分遅れの2位でフィニッシュした。3位にはオーストラリアのベテラン選手 アンドリュー ノーブルが入った。また日本から出場したプロ選手2名は、武井きょうすけ(茨城)が6位、XTERRAジャパンのプロデューサーである白戸太朗(東京)は7位入賞した。

「今日は、天気も良く楽しい1日だった。レースで優勝するのはうれしい。そして、サイパンで優勝することは嬉しさを倍増する」とマルソーは顔をほころばせた。

女子のレースは、やはりブッシャーは凄かった。MTBに入ってからまるで水を得た魚のようにスイスイ前進。あっ、という間に数十人交わし、Mt.タポチョ頂上手前では残る女子選手の追跡はディベンスのみとなっていた。更に加速するブッシャー、そして粘るディベンス。結局、勝負はランに持ち越された。T2を同時にスタートしたディベンスとブッシャー。しばらくの間同じペースで進んでいたが、トレイルに入った直後、ブッシャーがスピードを上げ、そのままジャングルも突き進み後続に3分の差をつけ3冠を達成した。「ジュリー(ディベンス)がランも強いことを知っていたので、リスキーだったけどトレイルに入ってからスピード上げた。ジャングルはいつ転んでもおかしくないクレージーな走りをした。無傷だったのは本当にラッキー。」とブッシャー。ブッシャーはMTBの猛追とランの加速が幸したのか、昨年自らが作った大会記録を4分短縮し、2:45.08の大会新を打ち出した。ディベンスは、ブッシャーにランで交わされたものの初参加にして大健闘を見せ2位でフィニッシュ。サイパンの初代クィーンであるジェイーミー ウィットモア(USA)は3位、シボル マター(スイス)4位、そして5位には日本の斎藤磨実(神奈川)、6位 宮崎康子(東京)、7位 井上由佳子(東京)が入った。

なお、今年のXTERRAサイパンには日本からプロ選手及び一般選手が約50名参加した。プロと同じフィールドでレースを楽しむことができるこのスポーツに年々参加者が日本国内でも増加している。また、今年のサイパン大会は、日本からの女性の参加者が増え、国内参加者全体の20%を閉める割合となった。一見、ワイルドで過酷と思われるXTERRAも女性陣の参加増加で、美と健康と楽しさを意識するソフトなイメージのイベントに様変わりしたことは確かだ。しかしながら、あの南国で悪名高いXTERRA サイパンの難コースを制覇したとなれば、これからの彼女に求められるタフネスさも十分備えていることになる。彼女達が今後、多いに人生を謳歌されることを期待したい。

【PRO MEN】

順位 名前 年齢 TIME

1 オリビエ マルソー(スイス) 34 2:27:16
2 サム ガードナー(イギリス) 31 2:37:04
3 アンドリュー ノーブル(オーストラリア)41 2:39:04
4 トーマス リチャード(フランス) 30 2:49:43
5 マーガス タム(エストニア) 39 2:52:59
6 武井 きょうすけ(日本) 28 2:59:20 
7 白戸 太朗 (日本) 40 3:04:30
8 セルゲイ マカレンコ (ロシア) 35 3:48:06

【PRO WOMEN】

順位 名前 年齢 TIME

1 レナータ ブッシャー(スイス) 29 2:45:08
2 ジュディー ディベンス(イギリス) 32 2:48:57
3 ジェイミー ウィットモア(アメリカ) 30 2:51:24
4 シボル マター(スイス) 33 2:56:03
5 斎藤 磨実(日本) 29 3:09:01
6 宮崎 康子(日本) 29 3:30:11
7 井上 由佳子(日本) 33 3:47:47
8 宮原 めぐみ(日本) 27 4:08:49

【国内参加者リザルト】

チャンピオンシップ <スイム1.5k、MTB30k、ジャングルラン12k>
総合順位(カテゴリー別)
12位 武井 きょうすけ 2:59:20(Pro男子 6位)
15位 白戸 太朗 3:04:30(Pro男子 7位)
16位 斎藤 磨実 3:09:01(Pro女子 5位)
17位 松葉 桂二 3:11:52(Age 1位)
18位 片山 風人 3:18:27(Age 1位)
21位 佐復 真人 3:25:57(Age 3位)
22位 東野 遼一 3:27:12(Age 1位)
23位 西山 由樹 3:27:25(Age 1位)
24位 宮崎 康子 3:30:11(Pro女子 6位)
25位 熊崎 智弘 3:30:58
29位 杉森 哲哉 3:36:56(Age 3位)
30位 ポール チェットウインド 3:37:43(Age 2位)
31位 平山 康弘 3:38:47
34位 井上 由佳子 3:47:47(Pro女子 7位)
36位 牧野 義則 3:48:33
37位 ダニエル スペイト3:50:49(Age 3位)
41位 近藤 純司 3:56:18
43位 吉田 茂樹 3:56:51
44位 佐藤 史郎 3:57:12(Age 3位)
45位 野中 博 3:57:27
47位 島崎 崇臣 4:00:37
51位 島本 誠 4:02:39
55位 藤下 充義 4:05:41
56位 橋本 貴全 4:07:29
57位 宮浦 めぐみ 4:08:49(Pro女子 8位)
61位 山田 隆平 4:14:47(Age 1位)
65位 上萩 泰司 4:18:25
68位 太田 裕二 4:19:07
78位 久保 和彦 4:52:07
80位 片山 信 4:55:24
81位 神山 務 4:56:55
84位 安江 佳美 5:13:34(Age 3位)
86位 関 紀子 5:33:20
88位 岡本 亜都奈 5:56:36(Age 2位)
89位 林 健 6:07:44
90位 野口 依久子 6:10:12(Age 3位)

スポーツ <スイム750m、MTB20k、トレイルラン5k>
20位 ケン ファン 2:41:16
31位 長峰 裕子    3:53:20





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